洋服などの布についてしまった粘着テープのきれいな取り方をご紹介!
衣類についてしまった粘着テープ。
綺麗に剥がしたいけれどうまく剥がれない!
ベタベタが残ってしまったことってありませんか?
放っておくと洗濯しても跡が残ってしまう場合もあります。
そこで、衣類についた粘着テープの生地を傷めずにとる方法をご紹介します。
そもそも、粘着テープのベタベタはなぜ取れなくなるのか?理由は…
なぜシールは物にくっつくのでしょうか?
それは、2つの物質がぴったりくっつくとその物質を形成している分子と分子の間に「分子間力」というお互いを引き付けあう力が発生します。
また、シールには粘着剤が塗られていて、物質の分子が接近できるようになる為分子間力が発生し、くっつきます。
この原理を応用したのがシールの粘着剤です。
粘着テープの正体は粘弾性物質と呼ばれるものです。
この粘弾性の粘着は天然ゴムやマツの樹液から作られています。
また、テープは剥離剤、接着剤、粘着剤が層になって出来ているので、粘着テープを剥がした際に残るのは、接着剤と粘着剤ということになります。
布についた粘着テープの取り方!こうすればきれいに取れます♪
【布粘着テープとドライヤー】
①粘着テープの粘着部分にドライヤーの熱を当てて柔らかくします。
②布製のガムテープを適当な長さに切り、柔らかなった部分を叩きながら粘着をとります。
③布テープの粘着が弱くなったら新しいもので同じように繰り返すと綺麗に取れます。
【アイロン】
①粘着部分にあて布を当てます。あて布は綿100%のものがおすすめです。
②アイロンの低温で粘着部分の隅の方からアイロンを当てていくと、粘着があて布にくっついて取れます。アイロンの温度が高すぎるとガムテープの粘着が服の生地の中に入り込んでしまうので注意が必要です。
③取れにくい場合はスチーム機能を使います。スチーム機能がない場合は濡れたタオルを当ててアイロンをかけてみてください。
【中性洗剤】
①粘着部分に中性洗剤を付けてもみ洗いします。
②あとはお湯ですすぐだけです。粘着部分が溶けて取れます。
【除光液】
洗濯できない布団や枕にも使えて便利です。
①コットンやキッチンペーパーに除光液をたっぷり染み込ませます。
②粘着部分に押し当てて叩くように取ります。除光液は揮発性が高い為、すぐに乾くので使いやすいですね。
【アルコール】
粘着が塊になってポロポロと取れます。アルコールを使う場合には裏地の目立たない部分で色落ちしないか確認してから作業してください。
【ベンジン】
①使い古しの歯ブラシにベンジンをつけて軽くたたくようにブラシをかけます。
②ドライヤーで素早く乾かしてから、普段通りに洗濯をします。
布に付いた粘着テープのきれいな取り方まとめ。ポイントや注意点など
上記で説明した方法以外にシール剥がしを使う方法もご紹介します。
〈専用クリーナー〉
【シトラスフォームクリーナー】
リモネンの天然成分を使った泡クリーナーです。粘着テープの跡、ベタベタを取ってくれる専用クリーナーです。
【ペーパーセメントソルベント】
貼ったものを剥がす時に使う剥離剤です。紙に付いた粘着跡も紙にシミを付けることなく綺麗に取れます。揮発性が高いので衣類や紙、プラスティック、跡を残したくないものにも効果的です。ガムテープの粘着跡の反対の面から浸すと綺麗に剥がれます。
〈ポイント&注意点〉
・テープの粘着跡は放っておくとゴミや埃が付いて余計に取れにくくなってしまいます。気づいた時には早めに取りましょう。
・粘着テープが付いている期間によっては先ほど紹介した方法でも取れにくい場合もあり、生地を傷めてしまう可能性もあります。大切な洋服の場合にはクリーニング店に相談してみましょう。
・表面がツルツルのガムテープは、表面のツルツルの部分をあらかじめ取りのぞいておくと綺麗に剥がせます。
・ガムテープの粘着跡は、剥がし液等をたっぷり浸して柔らかくしてから剥がしましょう。
・表面から剥がし液が染み込まない場合は、少しめくった隙間から剥がし液を染み込ませると剥がれます。
まとめ
シールを剥がす際に大切なのは急いだり、焦ったりしないことです。
急いで剥がそうとすると途中で破れたり、ベタベタが残る原因になります。ゆっくりと落ち着いて作業しましょう。
また、衣類に付いた粘着テープを取る方法は接着剤を柔らかくするということです。
ガムテープの粘着を取る方法はいろいろありますが、できるだけお金をかけない方法を試したいですね。