幼稚園と保育園どっちがいい?メリット・デメリットまとめ
幼稚園と保育園、一見あまり差はないかと思いますが、そもそもの制度や管轄が違います。
幼稚園は未就学児の教育を行う場所で、文部科学省の管轄になります。
保育園は保護者に代わって子供を預かる場所で、厚生労働省の管轄になります。
つまり、保護者としてはどちらの制度を利用して、子供を預ける場所を選ぶのです。
保育園は、遊び中心!自由でお昼寝付きの長時間預かり!!幼稚園は、お勉強中心!小学校入学準備をしてくれる所!!というのが一昔前の印象でしょうか?
今は、保育園でも長期間の預かりという事を活かして、午前中は体操・英会話・音楽などの才能を伸ばし、午後は自由時間にするという園もあります。
一方で、幼稚園でも個性を伸ばす為にあえてカリキュラムを作らず、自分で考えて行動できるように遊びが中心となっている園もあります。
実際に幼稚園か保育園かを選ぶのは、園の特徴が大きいです。
しかし、根本的な保育と教育という違いがありますので、
どういう目的で、子供にどう成長して欲しいかを考えたうえで保育園か幼稚園かを選びましょう。
では、一般的な幼稚園と保育園の差を見てみましょう!
幼稚園のメリットってなに?デメリットってなに?
【メリット】
・ 小学校に入学した時に順応しやすい
→ 幼稚園は、「義務教育及びその後の教育の基礎を培うもの」(学校教育法第22条)とされています。
つまり、幼稚園は教育が目的です。その為に、小学校に入学し学習する為の基礎を教えてくれます。
文字を読む、書く、体を動かす、ピアニカを演奏するなど国語や算数、体育や音楽の基本となる部分をカリキュラムに取り入れている園が多いです。
又、規律を守るなど、集団生活を行う上でのルールも教えてくれます。遊具を使う順番やおもちゃの貸し借りのルールを先生がきちんと教え込んでくれますよ。
・ 保育時間外に時間的ゆとりがある
→ 保育時間は朝9時頃~14時頃までの園が多いです。朝は比較的ゆったりですので、しっかりと朝ご飯を食べて、登園になります。
又、帰りは早いので、放課後に子供に合った習い事をさせることもできます。
ピアノや英会話、サッカーやスイミングなどを習っている子が多いですね。
・ 親が参加する行事が多い
→ 親が参加する行事が多いのはメリットなのかデメリットなのか、個人の好みによりますが、子供と一緒に親も成長していく事を感じることが出来ます。
参観日やお誕生日会、運動会にお遊戯会。この他にも、遠足や夏祭り、親子レクリエーション、焼き芋パーティー、マラソン大会、鼓笛パレード等など幼稚園に足を運ぶ機会は数多くあります。
【デメリット】
・ ママ友とのお付き合いが多い
→ 幼稚園では、お仕事をしていないママも沢山います。
その為、子供を幼稚園に送り出した後で、道端で話し込んだりします。時間に比較的余裕がある為、ママ達だけでランチをしたり、子供を連れて一緒におやつを食べに行ったりとママ友とのお付き合いが多くなります。
ママ友はあくまでも、子供の友達のママなので、自分自身の友人ではありません。
その為、気の合わないママ友ともお付き合いしなくてはなりません。そこで、面倒だと感じたりする人も多いのです。
・ 費用が高い
→ 保育園と異なり、第二子や第三子という割引が適用されることが少ないです。
そして、幼稚園指定のバッグや体操着、制服などの費用が高くなります。
入園金、制服代等で入園するのに多額の費用が掛かるのは言うまでもありません。
我が子は、普通の幼稚園でお世話になりましたが、入園金+お道具箱セット+体操着+指定バッグ+制服+夏用制服+登録料で10万円を超える金額を願書と一緒に渡したことを鮮明に覚えています。
保育園のメリットってなに?デメリットってなに?
【メリット】
・ 人懐っこい性格になる
→ 早い子では0歳で入園します。このように小さな頃から保育園という社会に出ていく為、色々な人と出会います。
その為、人見知りよりも社交的な子供に育つようです。
1日のうち大半は保育園で過ごす為、友達や先生とより親密な関係を築いていきます。
知らない大人にも人見知りすることなく、積極的に話しかける子供が多いですね。
・ 給食・お弁当
→ 忙しく働く保護者に代わり、保育園では給食が出されることが多いです。
弁当箱に白飯だけを持たせる園など、働く保護者を応援してくれます。
お弁当を持たせなくてはならない場合も幼稚園のママ達は「キャラ弁」を作る人が多いのですが、保育園の場合はそれほど華やかな弁当でなくても大丈夫です。
お弁当を作る為に、早起きをして、ピンセット片手にのりやチーズでデコレーションしなくて良いのは、保護者は助かる事でしょう。
・ 保育時間が長い
→ 働いている保護者にとって、子供を預かってくれる時間が長いのは助かります。
出勤前に子供を保育園に預け、退社後に子供を引き取りに行きます。
7時頃~19時頃まで保育時間が設定されています。子供が小さなうちは、保護者も時短勤務を選べるはずですが、一定の年齢を超えるとそうもいかなくなります。
少し残業でもしてしまうと、お迎え時間に間に合わない!!と焦ってしまうでしょう。
焦らずに迎えに行ける環境は、子供達も伸び伸びと過ごせることでしょう。
【デメリット】
・ 小学校に入学した時に慣れるまで時間がかかる
→ 保育園は、児童福祉法の理念に基づき、「保育を必要とする子供の保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする」(H20年4月保育所保育指針解説書より 厚生労働省)とあります。
つまり、保育園は基本的な生活習慣を教えることを目的としています。読む、書くよりも、小さな子供のトイレトレーニングやお昼寝など、心身の発達を支えるのです。
小学校に入学した時に、授業中に座っていられない子だったり、先生の話を聞かずに自分の意見を手を挙げずに発言したり、小学校生活に慣れるまで、少し時刻がかかるかもしれません。
・ 病気をよくもらう
→ 働いている保護者が多い為、少しの咳きや鼻水では保育園を休む子は少ないです。
その上、長い時間保育園にいる為、病気は子供達の間で広がりやすい状態となっています。
免疫力がまだ少ない小さな子供も多いので、病気にかからないようにするのはほぼ不可能です。
小さいうちに病気にかかり、体を鍛えているのだと考えましょう。
・ 入園希望者が多く、競争率が高い
→ 夫婦共働き家庭が増えている為、育児休暇明けに保育園へ入園させたいと考える家庭が多くなっています。
その為、保育園の入園希望者は申請書を提出の上、抽選という形をとっている自治体も多いです。
まだまだ待機児童の問題は解決されていません。
幼稚園と保育園、どちらか悩んだときの決めポイント
現在では、幼稚園と保育園の特徴を合わせ持つ、認定こども園も増えてきています。
幼稚園と保育園の違いは徐々になくなってきています。
保育料の無償化が実現されると、さらに違いは希薄になるでしょう。
それでも、家庭環境に応じて、子供を預ける先を選ぶと良いかと思います。
夫婦共働きで、仕事の休みが取りにくく、近くに頼れる親戚などがいない場合は、やはり保育園を選ぶ方が妥当です。保護者参加の幼稚園イベントがある場合、親が参加出来ないと寂しい思いをするのは子供です。
逆に、仕事をしておらず時間的な余裕がある場合には、幼稚園がおススメです。
幼稚園の2年間か3年間で子供は驚きのスピードで成長していきます。
子供といる時間が長い為、一日一日の成長を見逃さないですみます。
まとめ
幼稚園のメリットは、
1. 小学校に入学した時に順応しやすい
2. 保育時間外に時間的ゆとりがある
3. 保護者参加のイベントが多い
幼稚園のデメリットは、
4.ママ友とのお付き合いが多い
5費用が高くなってしまうことがある
保育園のメリットは
1.人懐っこい性格になる
2.お弁当や給食に手間をかけなくてよい
3.保育時間が長い
保育園のデメリットは、
4.小学校に入学したときに順応しにくい
5.病気をよくもらう
6.競争率が高い
幼稚園か保育園か、迷った時は家庭にあった方を選ぶようにしましょう。
無理のない保育園・幼稚園の選び方をすると、似たような家庭環境や考え方の人達が集まります。
すると、園生活もあまり問題なく過ごせますよ。