子供の咳が止まらない!これって病院に行くべき?
私は子供ではありませんが、以前、夜中に咳が出て止まらなかったことがありました。
3週間ぐらいそんな状態でしたが、咳が出るのは夜中だけだったので病院には行かず、結局原因はわかりません。
私は大人だし咳は止まったのでいいのですが、それが子供だと心配になりますよね。
そこで、なぜ夜中に咳が出るのか、どんな病気が考えられるのかなどについてお話ししたいと思います。
子供の咳の原因となる病気とは
まず、夜中になるとなぜ咳が出やすくなるのでしょうか。
私が夜中に咳で目が覚めてスマホで調べたところによると、それには自律神経が関係しているのだそうです。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、
日中に活動するために働くのが交感神経で、
寝ているときやリラックスするときに働くのが副交感神経
です。
この副交感神経ですが、この神経が働くと気管や気道が狭くなるのです。
それによって咳が出るんですね。
つまり、眠ると副交感神経が働き気道が狭くなり咳が出る、目が覚めると気道が広がり咳がおさまる、咳がおさまって眠るとまた咳が出る…を繰り返すのです。
真っ暗ななかで咳き込みながら、私は「なんということでしょう…」と絶望的な気分になりました。
では、その咳が出る病気にはどんなものがあるのでしょう。
●気管支喘息
呼吸するときに「ヒューヒュー」や「ゼイゼイ」といった「喘鳴(ぜいめい)」と呼ばれる音がするのが特徴です。
気管支喘息は、ハウスダストやダニなどによるアレルギーで引き起こされることがあります。
●風邪
咳が出る風邪は大きく分けてふたつあります。
・上気道炎
のどに炎症が起きた風邪のことです。
主な症状はのどの腫れやのどの痛み、鼻水、軽い熱で、「コンコン」という乾いた咳が出ます。
・気管支炎
気管から気管支に及ぶ風邪です。
痰をともなった重めの咳が出ます。
気管支が狭くなると、呼吸をするときに「ヒューヒュー」と音がすることもあります。
●インフルエンザ
インフルエンザでも咳が出ることがありますが、咳以外に関節痛や筋肉痛、高熱が出るのが特徴です。
●肺炎
肺に炎症が起こる病気です。
風邪をこじらせて起こることもありますが、細菌やウイルスから発病することもあります。
病院に連れていくべきかはどう見極める?
軽い咳なら大丈夫かなと思いますが、こんな症状が見られたら病院に連れていきましょう。
・呼吸が苦しそうなときや、息がしづらそうなとき。
・「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という喘鳴が聞こえたとき。
・痰がからんだ、湿った思い咳をしているとき。
・高い熱が出ているとき。
・食欲がなかったりぐったりしていたり、他にも全身症状が出ているとき。
・1週間以上咳が続くとき。
・夜中に咳が出て眠れず、昼間の活動に支障が出るとき。
子供が咳をしたときに、その刺激で嘔吐することがあります。
本人も周りもビックリしてしまいますが、咳をしたときだけに嘔吐したのなら心配はいりません。
ただ、嘔吐すると脱水状態になりますので、少しずつ水分を補給するようにしましょう。
咳が止まらないときの対策3つ
夜中に咳が出てつらそうなとき、早く咳を止めるための方法を3つご紹介します。
①保湿
部屋の乾燥はのどに良くないし、ウイルスも増殖しやすくなります。
なので、あらかじめ加湿器などを使って部屋を加湿しておきましょう。
加湿器がなかったら、濡らしたタオルを数枚つるしましょう。
マスクをつけて寝るのも、乾燥やウイルスの侵入を防ぐので良い方法です。
マスクをいやがるときは、咳が出るときに蒸しタオルや電子レンジで温めたタオルを鼻に当てると呼吸が楽になります。
②身体を起こす
枕を少し高くして上体を起こします。
寝るときは首の下にタオルなどを敷いて、あごが少し上を向くようにして気道をひろげましょう。
呼吸がしやすくなり、咳が出にくくなります。
③適度な水分補給
水分を補給すると、痰が出やすくなります。
むせないように、咳が落ち着いてから少しずつ水を飲ませましょう。
ただ、冷たすぎる水だと、のどを刺激して咳が出ることがあるので、常温かぬるめの白湯がいいですよ。
咳が続くと、胸や腰などの筋肉が痛くなってきて、大人でも泣きたくなるぐらいつらいものです。
実際、私はインフルエンザで咳が止まらなかったとき、もう大人でしたけど、「げほげほ、げほんつらい~」とちょっと泣きました。
また、夜中に咳が出て目が覚めて、うとうとしたらまた咳が出て目が覚めるのを繰り返していると、眠れませんよね。
それもかわいそうです。
夜中に咳が出始めたら早めに止めてあげましょうね。
さいごに
妹の家に泊まりに行ったとき、姪が夜中に咳をして止まりませんでした。
そっと手を握ったら、少し熱い手でそっと握り返してきたことを今でも覚えています。
妹は、その数日前から夜中に咳が出るんだと言って翌日に病院へ連れて行きました。
咳止めの薬をもらって、夜もよく眠れるようになってホッとしました。
軽い咳だとしても本人はつらいでしょうから、早めに病院に行くといいですね。