お米に大量の虫が・・・これって食べられるの?駆除はどうする?
湿度の高い時期に米びつに虫がわくことがあります。
それを見つけた時の衝撃はかなりのもので、私自身も一度経験があります。それまで全く問題なかったのに、急に虫がわいてしまう原因とは一体なんなのでしょうか?
お米につく虫も実は1種類ではありません。
その虫の特徴を知り、自分の家にいる虫は何か判れば駆除の方法もわかります。
お米につく虫の種類と特徴、駆除方法までご紹介していきます。
お米につく虫の種類
お米についた虫をよく見てみるのも嫌なものですが、実はお米につく虫は1種類ではないので大きさや見た目の形を確認してみましょう。
次のどれかに当てはまっていると思います。
まずはお米につく虫についてご紹介していきたいと思います。
・コクゾウムシ
お米につく虫の代表格です。
体長2〜3mm。カブトムシの形に似ています。
米粒に穴を開けて卵を産み付けるので、精米しても卵を除去することはできません。
よって、未開封の米袋でも虫がわくことがあります。20℃以上の気温になると孵化します。
・ノシメマダラメイガ(幼虫)
穀類や米を探して徘徊している体長7〜8mm程度の蛾の幼虫です。ヌカ層や胚芽部に卵を産むのですが、米袋を食い破って中に侵入することもあるため、密閉された容器にお米を保存することが重要です。
・コクヌストモドキ
お米にわく虫としては世界的に有名らしいですが、一般家庭では比較的発生は少なめです。
体長は3〜4mm。ヌカの中に産卵し、約1カ月でせいちゅうになります。お米の胚芽部分やヌカを食べて一年近く生存する虫です。効果的な処置が難しい害虫でお米をダメにしてしまいます。
3種類の虫をご紹介しました。インターネットで虫を検索すると、閲覧注意の画像と共に紹介しています。
私は虫が苦手なので、鳥肌になりながら見てみましたが、我が家に出た虫も一般的な「コクゾウムシ」のようです。
虫の特徴を知ると、知らない間にすでに虫が入っている場合もあることが分かります。そういう場合は防ぎようがありませんが、駆除したりそれ以外の虫が混入しないように対策する方法があります。
お米についてしまった虫の駆除方法
以前、我が家のお米に虫がついた時は、あまりの衝撃にすべて捨ててしまったのですが、調べてみるとお米自体は食べても問題ないのだそうです。
もちろんそのままという訳にはいきませんので、取り除く方法をご紹介していきたいと思います。
・ざるで振るって仕分ける
虫や虫の卵、糞などと食べられるお米をざるで分けます。地道な作業ですが、細かく見ることができるので正確に分別できると思います。また、水に浸すことで余計なものが浮いてくるので取り除きやすいかもしれません。
・いつも以上によく洗う
やはり虫がついていたお米ですので、いつもよりも念入りにお米を洗いましょう。
水で一度浸して余計なものがないことを確認した後にお米を研ぎます。
・外に干す
実は一番効果がありそうなこの方法。天日にビニールシートのようなものを敷き、お米が重ならないように広げて干します。
虫の習性で日光は苦手なのですぐに逃げていくそうです。
虫の死骸や卵、糞などはそのまま残ってしまいますが、生きている虫をとりあえず取り除くことができるので、その後の作業が楽になります。
虫がついたお米は食べても大丈夫?
虫がついていたお米は、通常のお米よりもちろん品質が下がりますので、いつも通りの味の保証はできないかもしれません。
しかし無駄にするのももったいないという方は試してみてもいいかもしれません。お米を選別するときには変色しているものがないかなども確認して食べるようにしましょう。
そして、もうお米に虫がつかないように予防することも考えなければなりません。
お米の保存方法はどのようなものがいいのでしょうか。
・密閉できる容器
ノシメマダラメイガのように米袋を食い破って侵入してくる虫もいますので、なるべく密閉された容器を選ぶことをオススメします。一番いいのはペットボトルに入れるのがいいそうです。使用済み(できれば匂いなどが移らない水が入っていたペットボトル)のものをきれいに洗って乾燥させてリサイクルすれば経済的ですし、そのまま冷蔵庫に入れて保存できるので一番便利です。
・冷蔵保存
上記でご紹介したペットボトルにお米を入れて、保管する場所は冷蔵庫がベストです。
春から夏にかけては特に、梅雨の時期で湿度が高いともなると虫が活発に活動する最適な環境となってしまいます。高温多湿をまずは避けましょう。そして虫は15℃以下では発育や繁殖ができなくなるのだそうです。冷蔵庫で保管する上でのベストポジションは野菜室とのことです。
・虫よけを入れる
いたってシンプルな対策ですが、乾燥した唐辛子を入れて保存する。もしくは市販されているものを入れて保存すると確かにお米に虫はつきません。虫よけも定期的に交換して効果を持続させましょう。
一度家のお米に虫がつく経験をすると、二度とあの衝撃を味わいたくないのでとても用心するようになります。
その時は駆除するのに必死で、私はお米を捨ててしまいましたが、このように駆除の仕方から食べることもできることがわかると、次に万が一同じことがあっても冷静に対処できそうです。
また虫には種類があることがわかったので、少し頑張って虫の様子を見て、その虫にあった対処をするようにしましょう。
虫がつきやすいお米というのもあって、無農薬のお米などは虫がつきやすいお米ということになります。農薬を使用しているお米には虫はつかないのだそうです。
また、玄米も虫がつきずらいようです。さらには玄米よりも白米の方が虫側が好むそうです。
お米を購入される際にも、安いからとまとめ買いをしたりで、大量に保存するとリスクが高くなりますので、できれば少量づつご購入されることをおススメします。特に春から夏にかけてはこまめに購入した方がお米の鮮度を保つことができるでしょう。
ちなみに、インターネットでお調べになる際はくれぐれも画像に注意してご覧下さい。
お米は欠かせない食材ですので、保存に気をつけて美味しいご飯を食べましょう。